SIerのSEとして転職をするならプライムベンダー（元請け企業）に行くべき３つの理由

SIerというと昔は花型の職業でした。
しかし、いつのまにかIT土方や、３Kなどと言われる寂しい業界になってしまっています。

現在、IT業界働いている方はお気づきだと思いますが、このSEの業界はキツイ、帰れない、給与が安い、休みが取れない、規則が取れない、結婚できないなどネガティブな言葉が並ぶ業界です。

なぜこのような業界になってしまったのでしょうか？

その一番の理由に、この業界の重層構造があるからです。
システム開発の世界は、プライムベンダーと呼ばれる一時請けの企業が存在します。
その後、２次請け、３次請け、４次請けと仕事だけが回されていく構図になっています。

この構造は、建設業界やと非常に似ています。
大手ゼネコンやスーパーゼネコンが仕事を受注し、その後中堅のゼネコンに仕事を流して、最終的に親方に行く時には、５次、６次請けになっているのです。
この似ている業界構造だからこそ、SEの業界もIT土方と呼ばれてしまうのです。

この構造からも分かるように、受注金額の大きなところは、元請けになっているプライムベンダーです。
当然ながら、利益率も良いです。一番美味しい仕事をしているのです。

前置きが長くなってしまいましたが、SIerのSEとして転職をするならプライムベンダー（元請け企業）に行くべきだと考えています。

プライムベンダーを目指すのが得策

なぜ、プライムベンダーを目指すのかといえば、先ほども話をしたように、受注金額がおおきいことが上げられます。
元請けというのは、システムを構築するだけではなく、運用やマーケティングなど様々な要素が必要になります。
だから、結果的に大手企業がプライムベンダーになることが多いです。

しかし、必ずしも大手だからプライムベンダーになっているわけではないことも理解しましょう。
ベンチャー系の企業でも、何かに特化して強みがある、柔軟性があるなどの企業はプライムベンダーになっているパターンも多くあります。
ウォーターフォール型ではなく、アジャイル型の開発をしている企業は、比較的小規模でもプライムベンダーとして仕事を受注しているケースが多くあります。

もし目指すなら、大企業か、中小企業か、ベンチャーかということにとらわれずに、
「プライムベンダーか？」ということを考えてみてください。

もちろん、すべてがプライムベンダーである必要はありません。
バランスを保って、ある程度プライムベンダーであれば良いと判断しましょう。

プライムベンダーにいくべき３つの理由

・システム開発の上流から関われる

　システムの上流工程から関わることができるのは、今後のあなたのキャリアにとっても非常に重要な意味を持ちます。

・専門性が高められる

　どうしても大手の下請け、孫請けになれば、全体の中の一部分をルーチンワークとして開発することになります。
　いつまでたっても、専門性は高められずに、次の転職の機会を逃してしまいます。

・給与水準が高い

　これは、受注金額の大きさと、利ざやが抜かれていないことに起因します。
　業界のことを知らなくても、中抜きを沢山されている会社とされていない会社だと、どちらが給与がいいかわかりますよね？
　圧倒的に給与に差が出るので、転職で年収アップを目指している方は、プライムベンダーを目指すのは必須です。

プライムベンダーかどうかは転職サイトではわかりにくい

転職サイトで、様々な求人をみても、プライムベンダーかどうかは判断できません。
もちろん、面接に行けば、面接官はいいことを言います。

あなたは、面接官に対して「御社は元請けの仕事が多いですか？下請けの仕事が多いですか？」とはダイレクトに聞けません。
（聞いても良いかもしれませんが、印象は悪くなります）

そんな時に、頼りになるのが、転職エージェントの存在です。
転職エージェントは中立な立場であるがゆえに、そのあたりの聞きにくい話もズバリ聞くことが出来ます！

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